2021年11月30日

羽仁もと子の言葉をお届けします 12月

家計を健全にするための、第一の必要な手数は,子供にも老人にも、主婦自身の家計の方針に信頼させるまでの了解を得ることと、なにかの問題は、家中で評議し力を出しあってきめるような機会を、ときどきつくることが大切です。こういうことは手数であるだけそれだけ,家人おのおのの適切有力な経済教育の方法ともなります。(中略)

私たちは一体かぎりのない欲望を持っているものですから、もしそのために自分に全収入を用いようとするならば、いつでも足らない足らない心持ちがするはずです。私たちの収入というものは、一部は貯金に大部分は生活費に、そうしていま一部分は、社会のために使うべきものであることを心に入れて、そう実行していさえすれば、かえって豊かな満足した気持ちで生活して行かれます。

ー豊かな心でー 家事家計篇 「生活費とその予算」より北海道美瑛町 ウソ 12月