開催に当たって
幼い生命(いのち)には、みずから生きる力があります。その強い力を発見し引き出すのは、 わたしたち大人です。
わたしたちと一緒に「おさなご発見の旅」にお出かけになりませんか。
子どもをよく見ると、どんなに幼い子どもにも自分でできることがあると気づかされる。子どもをよく見ることで、大人がどんな助けをすればよいのかが分かり、工夫が生まれる―婦人之友社、自由学園、全国友の会の三団体の創立者 羽仁もと子は、こう考えておりました。社会に起きているさまざまな問題を、ジャーナリストとしての鋭い目で捉え、自らの体験に照らして、具体的かつ建設的な解決方法を提案しました。その考えの根底には、深いキリスト信仰がありました。
子育ての情報は世の中に溢れていますが、核家族化で孤立した母親たちは身近で頼りになる相談相手がなかなか見つかりません。職業を持つ母親の数が母親全体の五割を越えましたが、多くの人たちが仕事と育児をどのようにして両立させたらいいのかを模索しているようです。
父親はどのような役割を果たすべきか、幼い子にスマートフォンを与えてもよいものか・・・。
いまの世を生きる母親や父親は、これまでの時代にはなかった、いくつかの大きな問題に直面しています。
わたしたちも、健全な子育てをはばむような問題に目を向け、母親や父親の悩みをできるだけ具体的に捉え、今の世に役立つ子育ての考え方と方法とを示してみたいと願っております。
健全な家庭を築き、幼い生命の可能性の花を開くことは、わたしたちが良い社会を築くうえで、大切な土台になると考えるからです。
「おさなご発見U6ひろば」は、6歳以下の子どもたちの生活に焦点を合わせた催しです。展示や講演会のほか、ワークショップやコンサートなどもあります。ご家族で楽しみながら、“子育てをよりよくするヒント”を、ひとつでも多く見つけて、お持ち帰り、活かしていただければ幸いです。
2015年5月24日
主催:自由学園 ・全国友の会
協力:婦人之友社