2024年8月15日

無邪気な心で   羽仁もと子の言葉 8月

幼な子と大人のちがいはどこにあるのか。赤ちゃんは日が射してくると、光線のくる方に目を向けます。なにか新しいもの、ふしぎなものを見つけると、その方にじっと見入ります.幼な子も同じです。なんでもふしぎなこと、知らないことがあると、無邪気な心で熱心に問いかけます。そうして一生懸命に学びもし成長してゆきます。ところがだんだん大人になるとどうでしょう。自分の好きなこと、得になることには目をむけるけれども、外のことには心を閉ざすことが多くなります。そのために神様の下さる数々の刺激に鈍くなって、たくさんの進歩や機会を見失ってしまいがちです。それでキリストは「だれでも幼な子のようになりなさい、こどものように素直な純粋な心を持ちなさい(中略)」とおっしゃったのです。 

「おさなごの心を」 羽仁もと子著作集 『真理のかがやき』より水辺で花火を見る人々の夏祭りのベクターイラスト背景