2024年9月1日

「私の家庭観」 羽仁もと子の言葉をお届けします 9月

 家庭は家族は小さいものでない個人的なものでない。人類に対する父なる神の情(こころ)を現わすべく何よりも待ち望まれているところのものである。(中略)家庭生活は小さいもの私的なもの無知無力で人まねと世間並みとでやってゆけるものどころか、人生の一番大きな光栄この上もない事業(しごと)である。(中略)家庭は社会から下敷きにされるために圧迫されるためにあるのでなく、清き泉の源となって、この社会を高めてゆくためにあるのである。

「私の家庭観」より  ー羽仁もと子著作集 友への手紙ー