私たちは、落ちつき得なかった冬の後に、
穏やかな春の来ることを祈り求めている。
同時にこの人の世に本当の泰平の春が与えられるようにと、
多くの同胞が心を合わせて共に祈りたいと思う。
日と歳と忍耐をかけて共に祈りたいと思う。
羽仁もと子著作集 思想しつつ生活しつつ(下)「心境小景」より