公共活動
公共活動
友の会は、創立者羽仁もと子の「家庭は簡素に社会は豊富に」「万人のたべものきものを平等にする運動」の思想のもと、平和な愛と協力のある社会の実現を願って、時に応じてさまざまな働きを続けてきました。現在も各地の友の会が、近隣の福祉施設への訪問や食事作り、災害被災地での炊き出しや支援活動、また地域と連携して子育て支援活動など活動の輪を広げています。
われらの公共費
友の会会員は、それぞれの家計の中から自分が出せる額を「われらの公共費」として醵金し、各地友の会はそれをまとめて定期的に全国友の会に送っています。全国から集まった「われらの公共費」は、国内外の社会福祉関連に、災害救援復興のために、と幅広く使うこととしています。ひとりひとりの額は少しでも全国に集まったものが、大きな備えになり、災害が起こった時にも、慌てて集めることなく、必要に応じた金額をすぐに救援活動や、救援活動を行っている団体への支援に使うことができます。また、常日頃から、広く世界の国々で社会貢献を行っているNGO、社会福祉施設、人材育成の働きをしている団体などへの支援や、子どもたちの健やかな成長と幸福を願った活動のため、幅広く役立てています。
今までの友の会の主な公共活動
西暦 | 元号 | 活動 |
---|---|---|
1930 | 昭和5 | 全国友の会成立 |
1934 | 昭和9 | 函館大火救援活動 友の会として初めての災害救援活動 |
1935 | 昭和10 | 東北大凶作 6県にセットルメントを開設「一日一銭醵金」が活動資金に充てられた |
1937 | 昭和12 | 日中戦争勃発 出征軍人の家族への生活講習や慰問など |
1945 | 昭和20 | 戦災者のための近隣罹災者援護運動が各地で行われる |
1946 | 昭和21 | 外地からの引揚援護事業 福岡、佐世保、佐賀他 引揚の子供のための寮「聖福寮」手伝い |
1949 | 昭和24 | 農閑期衣食住学校が23か所で開かれる 「一日一銭醵金」を「農村醵金」と改め、農村生活向上のために呼びかける |
1955 | 昭和30 | 「農村醵金」を広く教育事業にも用いるよう「教育醵金」とあらためる |
1959 | 昭和34 | 伊勢湾台風の救援活動 全国で1000枚の布団作りをして届ける |
1960 | 昭和35 | 三陸、太平洋沿岸一帯のチリ地震による津波災害の救援 |
1964 | 昭和39 | 「教育醵金」を「われらの公共費」と改め、教育、災害救援、社会福祉のための醵金となる新潟地震の救援 |
1983 | 昭和58 | 日本海中部地震 救援 |
1995 | 平成7 | 阪神淡路大震災発生 三団体(自由学園 婦人之友社 全国友の会)が協力して救援活動 被災者との交流が長く続いた |
2004 | 平成16 | 新潟中越地震発生 三団体の協力による救援活動 |
2011 | 平成23 | 東日本大震災 三団体が協力 全国から支援物資、仮設住宅訪問、新小学生手作りの学童手提げ袋を被災小学校に届ける、お茶菓子を送るなど被災地との交流が長く続いている |
2012 | 平成24 | 福島原発事故後 子ども達の保養のためサマースクール開始 現在も継続 |
2016 | 平成28 | 熊本地震 緊急周産期医療対策プロジェクトより熊本助産師会と共に熊本友の家を妊婦や乳幼児の避難所として提供しその活動に協力した |
2018 | 平成30 | 西日本豪雨 避難所への救援 北海道胆振東部地震 震災復興支援活動 |
2019 | 令和1 | 台風15号、19号 全国の会員が手作りしたおもちゃを集めて、被災した幼稚園、保育園、子ども園などへ現地の友の会から届けた |
※その他にも災害発生の際は各地友の会で救援を行ってきた。